『消えた徳島の犬神信仰』隠された犬神に仕掛けられたトリックとは

Suushi_Inugami
Credit:Wikipedia/佐脇嵩之『百怪図巻』より「犬神」

犬神の地「徳島」

筆者は四国の徳島県徳島市の出身である。
筆者の本名は間敏幸という。間家は代々大阪の町人学者の家柄だが、筆者は徳島で生まれ育った。そのため、感覚は現実的な大阪人の気風を受け継ぎながらも四国の土着の世界に浸って成長した。

四国・徳島といえば妖怪の世界では犬神が有名だ。犬神家の一族の影響で中部地方の風習だと勘違いしている人もいるが、紛れも無く四国に根付く土着の習俗だ。

一言で言ってしまえば、日本各地に残る憑物筋の一種だが、他の地域に比べ犬神の破壊力は群を抜いている。犬神は犬神筋の人間に付き従い、宿敵を呪殺したり商売敵の実績を著しく低下させ たりする。また、犬神を使役することで地位や名誉を得たり財産を築き上げたりする事があると言われている。

もちろんこれは民俗学における伝承の類であり、科学的根拠がある話ではない。
しかしながら、明治初期ぐらいまでは真剣に犬神に恐怖する人が多数存在した。



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